昨日の夜適当に女見繕ってその女の家で一発ヤってそんでそのままシャワー浴びて学校来たんで屋上で睡眠でもとろうかと思って来てみたけど失敗だ。最強に厄介なのに捕まってしまった。







「例えばなんだけどさ、あたしの胸がFカップだったら土方くん振り向いてくれると思う?」

「知らねえよ。」

「んだよ!相談してんだからちゃんと聞けや!」

そう叫びながら俺の腹をバンバン、バンバン、そりゃもうバンバン叩いてくる女が本気でウザい。心の底からウザい。もうなにこれ!なにこれ耐えがたい!

「知らねーよ!なんで俺がテメーの相談に乗らなくちゃなんねえんだよ!なんだFカップって!仮に土方が巨乳好きだったとしてもテメーはどう多く見積もってもBカップだ!断言する。そこからお前がFカップになることは無い。100%ない!体中の肉を胸に集めようがありえない!わかったかこの貧乳!」

「なっ、なにぃー!!何言ってやがんだテメー!いくらなんでも言いすぎだろー!くそー!体中の肉を集めればなんとかFくらいにはなるに決まってんだろー!!!ナメんなあたしの皮下脂肪!!」

「あーもうお前ホントうざい。ちょーうざい。お願いだから戻れ教室に。そして俺を一人にしてくれ。」

「な、なんだとー!お前屋上が自分だけのテリトリーだと思ってんじゃねえだろうな!勘違いだよばーか!うじむし!このうじむし!この屋上は私のテリトリーです!」

「あーもういいから。お前のテリトリーでいいから。ユートピアでもいいから。俺の前から姿を消してくれ頼む。」

「ばかー!たかすぎのばかー!はげろ!とこしえに!」





そう言っては階段へと繋がるドアへ走り(あ、ぱんつ見えた。げろっ。ウサギかよ。げろっ。)ようやく屋上から出て行った。あーもうあいつほんとなんなのマジうるせー。ガンガンガンガン、勢いよく階段を下りる音がする。俺への当てつけなのかものすごい音だ。あ、いやアイツに当てつけなんてこと考えられるだけの脳みそはねえから只単に不満なだけか。ガンガンガンガン、どべっしゃあびたん!「おぎゃっ!アアアアァァァァ!!!!!!!」・・・え、ちょ、うわっ、まじかよあいつもしかして階段から落ちた?うわー、どんだけだよあいつ。しかしながら俺には全く関係のないことなので新しいタバコに火を点けた。「い、いてぇえー!!な、なんだこれ!なんか変な色になってる!いけない色になってる!あ、ありえない!ありえない!」・・・・俺には関係ない。「ん、なんだこ、れ、ち、血だ!!血が出てきたー!!ひーーー!!!」・・・俺には関係ないからな。「う、うおぉおお!い、痛みが!あとから痛みが!!う、う、うぐううう!!歩けねえなんだこれ!!!歩けん!!アッアア!血、ひぃ!なに、これ切れてる?!切れて!?アッアアア!うわーあああああんん!!!」・・・・あーもうちっくしょ!
なんだよこれホント信じらんねえ。俺は仕方なくホンット仕方なくタバコを地面に捨てて踏みつけて屋上の出口へと走る。俺全然キャラじゃねえよこんなの。なんでこんなに世話を焼いてしまうのかがわからねえ。あいつといると俺おかしくなる。ってなんかあいつのこと好きみたいな感じだけど俺ほんきであいつのことこれっぽっちも恋愛対象じゃねえから。むしろ人間としてどうかと思う。
はあー、俺ってこんなに面倒見がよかったっけか?はあー。そんな風なことを考えながら俺は出口のドアノブを掴む。(あ、空が青い。)