むくろむくろむくろうわあーむくろー!ばかやろー!かえってこーい!むくろォォォォオオオオ!!



馬鹿みたいに学校の教室の窓から叫んでいたら友達がみんな冷ややかな目で私を見ていた。いやむしろ友達じゃない人も冷ややかな目で見てた。(ガッデム!)





「ちょっ、恥ずかしいから!イタイよ!」

「ほら!さっさと座り!これ!このパン一口あげるから!ほら!シットダウン!」

「てゆーか"むくろ"って何!」

「ほら!ここ!ここ座りな!」






友達は私を座らせようというかこの行為をやめさせようと必死みたいだ。とくにみっちょんは大好きな山本武が近くにいるからよりいっそう恥ずかしいらしくてなんとかしようと一生懸命だ。私も今こんなにも窓から叫ぶ理由は骸が好きだからっていうのが理由だから同じく恋が原因で私を早く座らせたいみっちょんのためにもみんなの輪の中に戻る事にした。別にさっちゃんが持ってる牛乳メロンパンが食べたいからではない。そこはちゃんと言っておこう。いや、まあ全く興味のないわけじゃないがな!(メロンパン大好きだしな!)




「・・・・メロンパン、」

「ほら。」

「サンキュ!あ、でもさ一応断わっとくけどあたしメロンパン食べたいから座ったわけじゃないからね!そこ重要ね!アンダースターン!?」

「はいはいわかったから大人しくそれ一口食っとけ。」

「(がぶり!)」

「ぎゃーーー!お前・・!食いすぎだバカヤロー!おま、一口がでかいよばか!この口女!」

「ふがふが、(約束どおり一口だけしか食べてねえよ!)」

「てめっ!今日はお昼これだけなんだぞ!このばか!」

「(つーん!)」

「(こ、こ、こいつ!)」



私の中のメロンパンは甘くておいしいなこのやろう、骸もこのやろう!骸のばかやろう!なんだよばかばか!いつもいつも勝手にいなくなってはクフフ少々散歩をね、とかふざけたことほざいて帰ってくるんだバカヤロー!なんだ少々散歩ってくそー!かっこいいじゃねえか!なんだかんだで、いやなんだかんだじゃなくても私は骸にベタぼれなんだ大好きなんだ愛してるんだベタベタだ、人を好きになりすぎるために死んだ人がいるなら私もその人と同じ人種だと思う。否、そうだ!そうだそうだそうだ!すきだむくろ!


「ねえ骸ってあのうわさの彼氏のこと?」

「そうだバッキャロー!」

「あののマスコットとか作ってくる変態?」

「そうだ、ってそこは変態じゃないだろ!愛だよ愛!」

「えー・・キモイんだけど・・何その彼氏・・アキバ系?」

「んなっ!なんて失礼な!そんなことないよ馬鹿!どっちかっていうとビジュアル系だよ!」

「キッモー!ぜったいそれ間違ったビジュアル系でしょ。ぜったいデブだろその骸とか言うやつ。」

「ななななー!貴様ー!骸はナイスバディだこのー!細いのにしっかりつくとこはついてんだぞー!」

「二の腕とか腹とか?ギャッハッハッハァ!」

「むきーーーー!!脂肪じゃなくて筋肉じゃクソーーーー!!」

「ぎゃあー!てめー!なにすんだコノー!」


とりあえず失礼極まりないまこっちんの首を絞めさせていただいたらスポーンとまこっちんのあんぱんが飛んでいった。骸はかっこいいんだぞめちゃくちゃかっこいいんだぜもうあの笑い方も変態なところもかわいいかわいいかっこいい!


「ていうかさーそんなにのこと好きなのになんで失踪しちゃうわけ?」


な、なんてことを、おおおう核心をつきやがったなこのクールベイビーちょん、そうだこのこはいつだってこんな風に淡白、いやもうむしろ卵白、ああなんだこれなんだこれ、っていうかそうよ昔から淡白でさらりと核心をつく子だったわ、そうだそうだ昔っからそうだった。骸が失踪したわけ?そんなの決まってんじゃんあたしに似合う花を探しにとか僕の君への想いのように甘いケーキを探しにとかそんなんだよバッカ!そうだよこの前だってそう言ってくそあまい近所のケーキ屋、なんとか・ど・なんとかみたいなお店でケーキをホールで買ってきたんだ。そうだあのときは嬉しかったよケーキふたりで食べてさあ、ああもう知らないよ!なんで骸が失踪したかなんてわかんねえよバカヤロー!



「うきゃー!!!!!!!!」

「うおおお!落ち着けー!」

「うわあうわあうわあああああん!ばかばかばかばかー!帰ってきてよ骸ォオオ!うわあああうわああああああああ!!!」

「よしよーしよ〜しよし!泣かないの!このプリンあげるから!」

「うわああああああん!」



もう知らない知らない!たとえクラスのみんなが私のことすごい見ててもしらない!みっちょん達が一生懸命慰めてくれても知らない!知らない!もう知らない今まで我慢してたの全部我慢しないばか!骸がなんで帰ってこないのかも知らない!何にも知らない知らない知らなーーーい!!うわああああああ!!










「そんなに寂しかったですか?」













「ばかやろー!寂しいに決まってんだろクソォオオオ!うっ、うわ、うわああん!!」

「そうですか、クフフ、あんまり女の子が汚い言葉を使っちゃいけませんよ。」

「うわああ、しらねーよ!このキザや、ろ・・う・・!?」





背後から急に声がしてなんだよコノヤロー!見てわかんねえのかそりゃ寂しいよ馬鹿!とか思ってたらなんか聞き覚えのあるそりゃもうキザな身の毛のよだつ台詞が聞こえたと思って振り向いたら振り向いたら・・・!(う、うそだろ・・!?)





「む、むくろ、・・!!!」

「お待たせして申し訳ありませんでした、僕のお姫様。」

「むくろ・・!むくろォオオオオ!!!うわああああああああああん!!!!」





懐かしい匂いがするいい匂いがする大好きなにおいがする!思いっきりだいすきでキザなそれに突っ込んで思いっきり泣いた。





「うわああああああん!おまえー!半年もどこ行ってたんだようおおお!!」

「クフフ、君に似合うドレスを買ってきましたよ。是非着せて見せてください。」

「うっうおぉおん!ぐすっ、ぐすっ、げほっ、うわああああん!」

「お嬢さん方、をお借りしますね。」





そう聞こえたあと身体が急に軽くなって浮遊感に襲われて、お姫様抱っこ(骸の十八番)をされていることに気が付く。ああやっぱり骸は王子様!マイプリンス!愛してる!




「それでは、Ciao☆」




そりゃもうバチコーン☆って感じのウィンクをすばらしく決めたマイプリンスマイダーリン骸はイタリア語を華麗に決めて私を抱えたまま教室から出て行きました。ああ、みんなごめんね私今日早退します☆お腹痛いから早退します☆みたいな感じで先生にゆっといて☆ああもうごめんねみんな!私いま幸せでーす!うっほほーい!チャオ!












★☆★







その後のみっちょんとまこっちんとちゃんとさっちゃん。






「あ、あれがうわさの・・・むくろか・・・」

「めっちゃ美形ジャン!超かっこよかった!ヤベー!ジャニーズ!?ジャニーズ!?」

「うん、美形だった・・!声もよかった!腰に来る声だわあれは・・・濡れ場かと思ったよ・・」

「うん。ごめん、、お前の言うとおりだった。」

「ただ・・」

「うん・・」

「ただね・・・」

「うん・・・」






(((き、きしょい・・・・)))








教訓★愛し合うふたりには周りなど見えません。



















07623(ごめんなさい。)