なぞ少年についていろいろ考えてたら算数ドリルが全然すすまなくていつも見てるテレビが見れなかった(ガッデム!)それからお母さんには「もう寝なさい!」なんておこられてわたしはなぞ少年がうさぎすきだって言ってくれたことがうれしすぎて眠くないからベットの中であしたもピョン助とピョン子に会いに行こうとおもってひとりでわらってねた。
あー、なぞ少年って、うさぎ、すきなのかあ、でもなぞ少年のこと、ぜんぜんわかんないことがおおいなあ、やつは不思議でなぞだらけ、だ、(・・・・すかー)








ちゃん!ちゃんてばー」

「うわっ!はい!なんですかちゃん!」

「きいてなかったでしょちゃん。」

「ご、ごご、ごめん!いますごいボーッとしてたごめん!」

「またきょうの給食のことかんがえてたの?きょうはわかめごはんだよやったね!」

「うっそー!わかめごはん!?あたしすごいすきだよわかめごはん!」

「うれしいねー!」

「うん!うれしいねー!」

「ってちがうちがう!あのね、きょう転校生がくるんだって。」

「え!?うちのクラスに?」

「うん!なんか金ようびに先生が言ってるの聞いちゃった!」

「うっそー!すごいねちゃん!」

「まーね!どんなこだろうね?女のこかな?男のこかな?」

「どうかなー?」



転校生だってすごいなあ!わたしのクラスに転校生がくるだなんてはじめてだ!なんだかすごくどきどきするなあそれって。だって今までずーっと知らなかったこがわたしのクラスにきて一緒に勉強をしたりしてわたしはそのこに毎日会うんだ。それってすごくない?だって、今まで顔も知らなかった全然知らない子がわたしのクラスにいて、すごい、楽しみだなあ。あ、でもわたしがこんなにどきどきしてるんだもん。転校してくるこはきっとトイレの場所とかわかるかなあとかわかめごはんは給食で出てくるのかなあ、友達ができなくてすごくきらわれたらどうしようとかすごくどきどきしてるんだろうな。もしわたしならしんぞうがばくばくしすぎてはれつしてしまうかもしれない。どうしよう。そう思ったらその、転校生のこがすごくかわいそうだなあってなった。とりあえずわたしはトイレの場所を教えてあげてそれからきょうはわかめごはんだよっていうことも教えてあげてそれから友達になろうって言おうと決めた。そんなこと考えてたらちゃんが大きな声で「うわー!やばいよ!もう八時すぎてる!」って言って私も「うわー!」って叫んで急いで走った。(い、いきくるし・・・!)




「おはよー!ぎりぎりセーフ!」

「おはよー、ハアハアぜーひゅー!く、くるしいよちゃん、足はやい・・・!」

「でも間に合ったからよかったじゃん。」

「う、うん・・!ぜーひゅー(く、くるし!)」

「先生まだきてないね、よかったね。」

「よ、よ、よかっ、げほっがへっ!(む、むせた!)」

「うわー!だいじょうぶかちゃん!」

「うおお!きたねえな!おれにつばとばすな!」

「ごっ、ごめ、げへんがへん!えほっ、えほっ!」

「だいじょうぶか!ちゃん!」

さんだいじょうぶ?!」

「う、うん、だいじょう、ぶ、!」



わたしはすごい勢いでむせてしまって隣の席のゴンスケにつばをとばしてしまった。それにしてもすごいいやな顔したなゴンスケ!や、やっとすこし落ち着いてきたよ。せなかをさすってくれた学級長の桃野さんありがとう!(きみいいひとだ!)とにかくわたしはこれ以上めだたないようにしなくちゃいかん。そう思ってしずかにイスを引いておとなしくすわってもう大丈夫ですよおさわがせしました、っていうような顔をしてみた。まわりのこもみんなきのうのテレビのはなしとかしだしてわたしも後ろの席のみっちゃんとさいきんは算数ドリルのしゅくだいがおおくていやだねみたいなはなしをした。そんなふうに笑ってたらこんどはだれかがねえねえ転校生がくるんだって!そう言ったのが聞こえて教室はちょっとだけ静かになって誰かが「それってほんと?」そう言った。それでみんながいっせいにあれこれ言いはじめて男のこかな女のこかな?どこから来たのかな?おいそれほんとなのかよ?とかわたしとちゃんがさっき歩きながら話したようなことをやっぱり話してた。転校生くるって、すごいことなんだなあ、みんなやっぱりどきどきすんのかなあ?「ねえねえゴンスケ、」「ああ?!なんだよ。」「ゴンスケ転校生がくるのどきどきする?」「はあー?おれはおんなじゃねえからどきどきしねえよ。」「そっかー。」ゴンスケは男だからどきどきしないらしい。へえーそうなんだ。どきどきするのって女のこだけなんだ。あれ、?でもそんなはずあるわけないじゃん男のこだってどきどきすることくらいあるだろうふつう。ていうことはゴンスケは転校生がくることにはどきどきしないってことなのか。そうか、ゴンスケってば中々おとななんだな。「ゴンスケ、おまえおとなだな。」「はあ?おまえって頭わりーよな。」「えっ、そう?!」「うん。あーもうお前またつば飛ばされたらいやだからもうおれにしゃべりかけるな!」「ご、ごめん」なんだよゴンスケわたしけっこうショックだよそんな簡単につば飛ばさないぜわたし!かるくショックをうけていたら今度は教室の前のドアががらりと開いていつもよりおそく、先生が入ってきた。



「はい、みなさんおはようございます。遅れてごめんなさいね。それじゃあ朝の会をはじめますよ。さあさあ、静かにしてください。はい、3・2・1、」



先生のさんにい、いちでわたしたちは静かにするやくそくだ。みんなが先生の声の「いち、」で息をとめたみたいに静かにした。わたしも小さく息を吸って静かにした。



「じゃあ、朝の会をはじめましょう。日直さん、お願いします。」

「きりーつ、きょうつけーれい!」

「はい、おはようございます。みなさんお休みは楽しかったですか?」


「さて、さっそくですが今日は新しいお友達が来てくれたので紹介しますね。」


教室がまたすこしだけシン、とした。みんなやっぱりか!!みたいな雰囲気で息をのんでどきどきしてる。わたしはすごくうれしくてうれしくてでもどきどきしてなんだかおしりがむずむずした。うわーなんだろうこのきもち。



「さあ、どうぞ、」


先生がそう言って教室の外をのぞいた。みんなすごく気になるようでドアにこれでもか!ってくらい目がむいてる。わたしもドアから目がはなせない。わ、わたし、なかよくできるかな、桃野さんが学校のこときっと優しくおしえてあげるんだろうな、ゴンスケは転校生いじめないかな、ちゃんはなんて言うかな、わたし、どきどきしてるな、どうしよう!





カラカラ、本当に教室のドアなのかな?っていっしゅん思っちゃうような音をたててドアが開いてそこに入ってきた男のこにわたしは胸がどき!としてほっぺたがじわーとあつくなって、きらきらちかちかする、目が、あ、あれ、あれって!・・・!







「はい、紹介します。皆さんの新しいお友達、六道骸くんです。」






なぞ少年だ!!!!








061009