02
土方Jr(仮)は悲痛な悲鳴をあげたあとすごい勢いで走っていってしまったのでとりあえずみんなで追いかけてみた。
すると着いた所は洗面所。その洗面台についている鏡を覗き込もうとする土方Jr(仮)は当たり前なんだけど身長が足りなくて一生懸命背伸びしてる。(かわい・・!)(足ぷるぷるしてる・・!!)
え?この子ってば自分の身長わかってないのかな?とか思って見ていたら局長が「ほーら!」と言って土方Jr(仮)を抱き上げてその姿を鏡に映してあげた。(局長子供とか好きだもんなあ・・)(嬉しそう)
すると土方Jr(仮)の瞳孔開き気味の目はばっちり見開かれて金魚のように口をぱくぱくさせ顔をペタペタ触りはじめた。顔は真っ青だ。
えー!かーわーいーいー!!きゃっきゃっ!キュンキュンしながら土方Jr(仮)を見ていると急にまた叫び始めた。
「ぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!????」
「ど、どうした!?」
「ちょっ・・!ど・・どうなってんだよこれ!おい!」
急に局長の腕の中で暴れ始めた土方Jr(仮)は「おかしい!夢だ!これは夢だ!!」とか言いながら必死に下に下りようとしている。
「お、おい、危ないぞボク!」と近藤さんは土方Jr(仮)を落とさないように必死だ。え?どうしましょう?どうしましょう!?とわたしと山崎君はとりあえずおろおろしているが沖田隊長は平然とアイスを食べながらこの様子を見てる。(基本的に他人にあんま興味ないんですね!)
そうこう考えているうちに土方Jr(仮)は局長の腕の中から飛出しまたどこかへ走り出そうとした。
しかしその瞬間、ズコッ!!っという音が勢いのいい音が響いた。土方Jr(仮)が転んだのだ。よくよく見れば土方Jr(仮)の足に沖田隊長の足が絡んでる。足かけたな・・このサディスティック王子・・!
「大丈夫!?」そういって局長と山崎君と土方Jr(仮)にかけよる。
「ちょ・・!何してんですか隊長!」
「そうですよ!あんた一体いくつだよ!」
「総悟ォォオオオ!ダメだろこんな小さな子にィイイイイ!」
思い思いにそれぞれが沖田隊長に悪態をつくけど彼はけろりと
「落ち着きのねえガキだなあと思ってたらつい足がねィ。」
そう言った。怖い。この人マジで見境ないよ。ヤバイよ。ヤバイかヤバくないかでいったらヤバいよ。サディスティック所じゃねえよ!(おそろしや・・!)
「てんめえええええ!この野郎!!!!」
「わ!コラ!土方Jr・・!落ち着いて・・!」
今まで倒れていた土方Jr(仮)はむくりと起き上がるなり沖田隊長に向かっていった。(なんか副長と沖田隊長みたい。)(・・・?)
しかしこれじゃあまた土方Jr(仮)は怪我なりなんなりしかねないのでその小さな身体を私が抑える。
「おい!離せ!」
「ダメ、怪我しちゃうよ!」
「うるせー!お前おれを誰だと思ってんだ!」
「いや、だから副長のこど、」
「違ェェエエエエエエエエエエ!!」
「え?違うの?」
「坊主、お父さんにに聞かれたらそう言えって言われてんのかィ?」
「違ェェェエエエエエエエエエエエ!!」
「ぎゃっ!暴れないでよ!」
「お前のお父さんも貪欲な人ですねィ。女ひとりはらませといても離したくねえってか。」
そう言ってぺちぺちと土方Jr(仮)の額を叩いている。
「違ェェェエエエエエエエエエエエっつってんだろうがあああああ!!」
「ちょっと隊長!子供になにいってんですか!」
ぐいと沖田隊長から土方Jr(仮)を離す。ホントこんだけ小さな体なんだから下手すれば大怪我だ。(とにかく私がこの子を守らなくちゃ・・!)(これって母性?)
あーあたしもしかしたらいいお母さんになれるかもな?へへへ・・子供かあ・・いいなあ・・・いいなあ・・可愛いなあ・・かわ・・!!
「きょっくちょォォォオオオ!!」
「ふぁいっ!!!?」
「わたしこの子の面倒見ます!」
「え!?(いきなり?!)いや、構わないけど・・」
「頑張ります!女中として責任もって副長のお子さんをお預かりしす!」
「オイィィィイイイイイ!!ちょっと待てやァアアアア!(こいつ等・・!)」
「ということでよろしくね!土方Jr!」
「だからなんで俺がお前に面倒見てもらわなくちゃなんねえんだ!」
「お姉さんと呼んでいいのいよ!」
「話を聞けェェエエエエエエェェェエエエエエエ!!!!」
めでたくわたくし、真選組副長土方十四郎さんのお子さんのお守り役に大決定いたしました!(ピースピース!)
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短い・・・
そしてヒロイン、土方さんのこと副長と呼んだり土方さんとか呼んだりします。色々です。
そして沖田隊長も沖田さんなんて呼んだりもします。これも色々です。(ややこしいな)
プライベートでも仲良しなのですが仕事との区別をつけようゼ!わー!っていう無駄な設定であります!
(本当は後から気が付いたと言う・・・orz)(最悪)
06.3.15
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