「ぎゃははははははははは!!」

「おいてめえ黙れ。ホント黙らねえとブッ殺す!」

「ひーひー・・!ぐっ・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・ぁはははははははははははは!!」

「(ブッ殺す!)」















ポセイドンの













「ひっ・・ひいひい・・・う・・うおっほん。すまんすまん!」


「おまえホントぶっ殺すっぞ。」


「・・・いやいや・・悪かったって・・!」






土方がすげえ神妙な顔つきで呼び出すからこの前、上履きにシチュー入れたのあたしだってバレたかな?やべー。
とか思ってパンチの一発(をよける)くらいの覚悟でついていったら校舎の裏っていうなんとも古典的で湿っぽい所に連れてこられてしまった。
ま、まさかこいつあたしに女を感じてしまってこのままハレンチな方向にもってかれるんだろうか?困る!
とかぐるぐーる考えながらオレンジジュースをすすってたらなんかボソボソ喋り始めてその内容が・・!
ほら・・・!あの・・・!ブフーーーッ!思わずオレンジジュースを土方にぶっかけちゃいました!(てへ!






「で、そ・・その好きな子に告白したいわけね・・・!(ブーッ!マジ笑える!」

「(こいつ・・!)ああ、」

「それであたしに協力してほしいと・・(やべえ声が震える!おかしい!!」

「(今にも笑いそうだな)ああ。」











顔を赤くしちゃって、もー!可愛いんだから童貞は!わははははは!まあ、あたしも処女だ。
しかしながら童貞より処女のほうがなんか許せる感じがするからそこはよしとしよう。
うん。それよりあれだ。この子をどうするかだ・・・!・・マジ笑える!だってだって・・ポセイドンだよ!
ポセイドンが恋してるよ!ブフー!"ポセイドンの恋"ってか?
ぐはははははははははははっははは!!











「ぽ・・ポセイドンの恋・・・!(ブフー!」

「あ!?(ポセイドン?!」

「し・・知らないの?あんた女子にポセイドンって言われてんだよ。」

「ああ!?なんでだよ!(海の神!?」

「え?だって水泳の時間すごいらしいジャン。ゆっちんが騒いでたよ。」

「おま・・・のぞきかよ!?」

「ちげえよ!あたしじゃねえよ!ゆっちんねアンタのこと好きだから見に行ってたんだよ!」

「(のぞきじゃねえか!)」

「そんでその時泳ぐ姿がまるで神のようだったってゆっちん言ってたから。」

「(神!?)普通に泳いでただけだろ・・」

「まあ恋する女の子のビジョンは特別だからね。」

「・・・そーですか。(恋すると好きなやつが神にみえるのか。そーですか。)」」

「そんであたしがポセイドンと命名したわけよ。」

「(おまえか・・・!)おまえ、もうソレ止めとけよ。」















ポセイドン、いつもなら『てめえええええええ!ブッ殺す!』とかいってくるはずなのに今日は随分とおとなしい・・・
よっぽど悩んでるのね・・・アレですか・・毎日好きな女の子のことを考えては悶々と夜は一生懸命右手で息子をしごいて
彼女を思ってフィニッシュですか・・・思春期!
よしよしここはお姉さんが相談にのってやろうね!(ぎゃははははは!















「よし。そうとなったら考えよう。告白の仕方を。」

「おう。頼む。」

「じゃあまず、ポセイドンらしくあのでっかい・・槍?みたいなの持って・・・」

「おい。ホントお前ぶっとばすぞ。」

「落ち着きなさいよ。これがダメならもうひとつのでいこう。」

「・・・・」

「まず、プールにダイブ。そんで海パンを脱ぎ捨て、『君を思うだけで、僕のムスコはこんなです!』って叫ぶ。」























ぼかっ!























「よし。まじめにいこう。」

「わかったならよし。」





こいつ殴りやがった。ちくしょー・・ここに沖田がいたらやり返せるのに・・・
あとで仕返ししてやる。仕返しじゃ。鼻にうまい棒とマヨネーズを突っ込んでやる。
そんで写真撮って好きな子にわたしてやる。





「あたしはさ、ストレートに好きって言うのが一番いいと思うよ。」

「そーいうもんか。」

「うん。だってさ回りくどい演出とかされてもさあ、わかんなかったらダメじゃん。」

「・・・そーだな。」

「そうそう。ストレートが一番ですよ。だいたいさあ〜回りくどい告白って大抵気づかれないで終わるんだって。」

「・・・・そーか。」

「そーそー。」

「・・・最後に教えてやる。」

「は?」

「俺の好きなやつはバカで下品でがさつでそこまで可愛いわけじゃないヤツだ。」

「げー、あんたそーいう趣味なの?」

「回りくどくて悪かったな。バカおんな。」

「バカおんな!?てめー!せっかくアドバイスしてやったのに!」

「うるせっ。じゃあな。下品でがさつなバカおんな。」

「ばーか!ばーか!もう相談になんてのらねえからな!(むきーっ!)」










・・・・ん?ちょっと待て。ちょーっと待てよ?あれ?

バカで、下品で、がさつな・・・そこまで可愛くない・・おんな・・・?

いやいや。違うな。あたしは可愛いもん。うん。

違う、よな?うん。





・・・・・違う?よね?











「・・・・お、おい!待て!ちょっと待て!土方!」











違う?よね?






































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ポセイドンという単語を使いたかったんです。
とゆーかホントみっともない話で・・・!すみませ・・・!

06.1.21