この頃私ってばおかしいんです先生。え?頭とかじゃないですよ。何言ってんですか。怒りますよ。 あ、はいはい。本題に戻るんですけどね、私おかしいんです。 何処がおかしいかっていうと、学校で早弁するときに隣の席の、ああ、はい。そうです。土方くん。 その土方くんが近くにいるとなんだか恥ずかしくなって食べれないんですよ。それどころかからあげとかが噛み切れない時とかも土方くんが近くにいるとどうも恥ずかしくて。 それから体育の時間に50メートル走があったんですけど、私走るの苦手なんです。でもそんなに嫌じゃなかったんですよ。でも横で男子が持久走してて、土方くんもいて。 そしたらなんだか急に遅いのが恥ずかしくなってきちゃって一番男子から遠いコースで走ったんです。で、遅いのが恥ずかしいから頑張ったんですよ私!そうしたらなんと8秒8だったんですよ!すごくないですか?自己新記録ですよ! 私10秒とか覚悟してましたもん!なのに8秒8だなんて!すごくないですか!?ミラクルじゃないですか!?え?あ、はいそうです!奇跡ってことです! それでヤッターとか思いながら男子のほう見たら丁度土方くんが目に入って。あ、偶然ですよ。ほんと、偶然!そうしたら土方くんてばすごく速くて!何位だったと思います?え?知らねえよじゃないですって。聞いてくださいよ! なんと1位だったんです!陸上部だっているのに!すごくないですか!?え?すごい?やっぱり!そうですよね! それで最近どうしても気がついたら土方くんが近くにいるんです。偶然にしては頻繁に。え?別にわたしが目で追ってるわけじゃないですよ・・多分・・その辺よくわかんないですけど。 それでなんだか土方くんが他の女の子とはなしてるとイライラするんです。自習の時間なのにうるさいなあなんて。カルシウムが足りてないんですかね?うーん・・・え?先生は糖分が足りてない?聞いてませんよそんなこと、ってギャー!何ひとの飴勝手に食べてんですか!人の鞄勝手にあさらないで下さいよ! あ!駄目!イチゴ味はだめですよ!それいっこしかないんですから!メロンならいいですよ!メロンなら!・・・話がそれちゃった。えーとなんだっけ、そうそう、それでなんだか授業中も土方くんが指されると間違えないかな?大丈夫かな?って自分が指されてるみたいに緊張しちゃって。もうなんだかひとりでふたりぶんの気苦労って感じなんです。 どうしたらいいですかね?え?もう時間?次の人の番?まだはなし足りないんですけど・・・先生暇な日とか無いんですか?え?もう無理?なんですか。面談時間って意外と短いですね。はい。じゃあありがとうございましたー。











がらり













「わ!」

「・・・」

「び、びっくりしたー。私の次って土方くんだったんだ。」

「・・おう。」

「待たせてごめんねー!」

「・・・おう。」

「じゃあ頑張ってね!」

「・・・おう。」













ぴしゃん
















「おー多串くん。今のの話聞こえてた?」

「・・・別に。」

「ふーん。顔真っ赤だけど?」

「・・・・!!」






















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ヒロインまだ土方少年のことが好きだということを確信していないテイストです。
普通気づきますよね!あの話っぷりなら・・!そこは大目にみてやってください・・・!てへ★(てへじゃねえよ!)
捕捉としては面談で銀八先生に日ごろの悩みとかを話してる感じの話です。わかりにくいですね!アイター!


06.4.29