「やだやだひばっ、りぃ!」
「なんでそういう嘘をつくの君は」

苦しい苦しい、くるしい、もう全部がお湯に溶けちゃうよひばり、怖いよ、このままわたしどろどろにお湯に溶けたらどうしたらいいの、ねえひばり、あ、あ、あ!

「うわあ、ん、ぐすっ、ひっく、」
「どうして泣くの。」
「こ、こわい、ひばり、こわい、あっ、あぅ、ひゃ、!」
「なにが、?」
「あう、うう、ひゃあ、あん!」
「だから、なに、が、」

ずんずんずんとすごい勢いで雲雀は怒るようにわたしを揺らした。やだやだ、だって、きみはすごい綺麗で、この狭いお風呂場の中で汗とかシャワーとか熱気でどんどん体が濡れていくけれど、それでも、綺麗だから、私ときたら涙にきっと鼻水に、汗にシャワーに熱気におまけに繋がった部分からはじゅくじゅくともうお湯なのかなんなのかわからないくらいいやらしいものが溢れてる。こんな風で、私だけどろりと顔から、体から溶けて、私だけ醜くなってしまったらどうしたらいいの?恥ずかしいよ雲雀、私これ以上醜い姿になりたくない、ましてや、雲雀はそれらを全部味方につけたみたいにキラキラ輝いて綺麗だから、わたし余計不安になるのよ、

「ああっ、や、ひん、!」
「ちゃんと言いなよ、ね、」
「あう、う、うあ、あん、あっ、」

いやだいやだいやだ、これ以上暑くなったらわたしもうだめだきっとすごく醜く溶けてしまうよ、やだ怖い、怖いよひばり、

「ひっく、ぐす、うう、うあ、あう、」
「だから、どうした、の、」
「わたし、これ以上、醜くなりたく、な、い、うぐっ、ふっ、」
「何言ってるの。」

雲雀は心底あきれたような声を出した。さっきまでの少し掠れて色っぽい声との温度差にわたしはまた悲しくなる。

「きみは、ばか?」

そうかもしれない。私はばかかもしれない。醜い上にばかだなんて、何、これ、わたしほんと、痛い、いろいろな部分、が、

「そうかも、しれ、ない、」
「ねえだから、何を言ってるのこのばか女。」
「ひ、だ、だっ、だって、」
「君は綺麗だよ。なによりも。どうしてそういうことわかんないわけ?そういうのイライラするんだ。もう一度言う。君は綺麗だ。」
「ひっ、ひぐ、う、うそ、」
「嘘なわけないだろこのばか。」
「う、うわ、うえ、えぐ、ひぐっ、」
「あーもう僕限界なんだけど?出していい?」
「ひゃ、あう、や、あ、あん!あう、やっ!」
「・・・ん、ッ」

コンマの世界に私と雲雀は落ちた。ねえ、雲雀嬉しい、わたし死んじゃいそうに嬉しいんだけれどどうしたらいい?どうしようこんなにも君の一言だけで気持ちがかわるだなんてわたしはなんてげんきんなんだ。ありがとう雲雀あいしてる。


バスルームにて、死す

061008(不明な部分が多いけどエロでいっぱいいっぱいなんですよあっはん)